さして滑りは上手くなくとも、あるいは、幼い子連れの大変な思いをしたとしても、登山ならまだしも、冬山など到底登れぬ人間にも、霞みのようにそよぐ高山の冬の樹木越しの素晴らしい夕陽と、絹の刷毛で引いたような白い雲で描かれた空を見せてくれる、そんなスキー行に筆者は愛着を感じ始めてしまったようだ。
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