この空を知らなければ、今日は雲一つない冬晴れの一日。月もまだ白く残る、朝日が昇り始める頃の南西の空、柔らかい産毛のような雲は、冬の寒空を上掛けのように覆っていたのだろうか、日がすっかり昇ると間もなく、旅人の外套を脱がすかのように、太陽はその毛布を仕舞ったようだ。人、世の中・・・変える必要があるなら、それらは暖かさで変えたいものだ。
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