午前9時過ぎ、日差しは夏だが、空を見上げれば、まだまだ爽やか、もくもくとしたボリュームたっぷりの入道雲の姿はない。そして、鉄塔と送電線の向こうの空は何故か懐かしい。我が家の少年が、それらの鉄塔を全て「東京タワー」とよんでいるように、生まれて10年と経たない少年だった自分もそうよんでいたからだろうか。
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