広葉樹は育ち盛りの季節、心地よい日陰となるその枝や葉の成長ぶりは、まるで光と大気の中にはられた根のようで、生き物の力を優しく見せつける。時刻は5時半、露出はアンダー側へ、背景を落とし、葉を浮かび上がらせる。細長く伸びたケヤキの枝に、交互に生えた階段はリズミカルで、コロボックルか親指姫でも上がってきそうだ。

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