1999年9月17日 No.72

 我が輩は「考える葦」である、と思っているのか、はたまた「我が輩思う、ゆえに我が輩あり」と、落ち着く所に落ち着いたのか、主観主義者な「我が輩」の為に、ブラインドの一部はカットされ、道行く人と風景を眺め、瞑想に耽る自由が与えられた。家人のこの愛らしい哲学者への心酔ぶりが窺える、曇天の出窓であった。

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