「オランダ旅行記雑感 」

 オランダ旅行記雑感 【97年7月初日と最終日】
 空港で到着を待つ人々をハイネッケンのビールとホットドッグでやりながら待つ 。おそろしく長い髪の長い二人の姉妹と母親。恐ろしいまでに美しい。どんな人を迎えにきたのか父親である可能性は高いが、そうであったとしてもきっと自慢な娘たちだろう。
 木の手押し車に行儀よく座った双子の1歳くらいの男の子の車を引きながらやってきた父親。ハイネッケンは麦の匂いがかすかにして、日本に飲むのとは恐ろしい迄違い。
 ハイネッケンは我々のビールだと胸をはる、カウンターでマグを洗ってくれる若者はト ムクルーズみたいに、首が長く精悍そのもの。100ギルダーは大きすぎる。
 なにせビールとホットドックで20ギルダーもしないのだからと少したしなめられて気恥ずかしい。これからいこうというとき、美少女一家もまた、地下鉄の駅へと急ぐ所だった。彼はもちろん、お父さんだった。よかった。
 何しろ、旅というのは、いろいろなことがあるみたい。帰りのリコンファームをしに、 前の日に、カウンターにいったら、明日の、アムステルダムロンドン便はキャンセルとのこと。ということで、代わりの飛行機の手配をしてくれて一安心。と思ったら 大変なことが待っていた。どうも、STD(後にスタンステッドという名前と判明)行き ということは、ロンドンといっても、ヒースローではない? なおかつ、UK AIRは、BAとは違う飛行機会社?行きも思いがけず、ターミナル4より 、ガトウィックまでの、ジェットリンクのバス旅行を余儀なくされ、帰りは帰り でこれは・・・?UK AIRは、幸いなことにKLMが運営しており、ビジネスクラスのう チ ェックインカウンターを、そのまま、UKAIRにしていたので、なんとかなった。
 D23 12時30分発、12時30分着という面白い時差の関係のある飛行機は、中はおん ぼろで、トレイなんかしまらないし、黙っていてもリクライニングになってしまうよ うな飛行機だった。しかも機種はフォッカー?!でもJASみたいに、キャビンアテンダントは、高卒みたいな少年であり、もう飛行機が飛び立つか飛び立たないうちから 、所要時間40分のフライトというのに昼食を配り、ドリンクをサービスし、お茶とコ ーヒーまでサービスするというのだから、これまた、見上げたものだ。とてもBAにはできはしないだろう。
 窓から下を見ると、そこはドーバー海峡を一っ飛び。今度はぐんぐん機種を下げていき、スタンステッドなる空港に着陸した。中の廊下は、モノレールによって結ばれており、超近代的な建物である。でもこわいことに、回りにはまったく人家もない 、お店もなく、これはいったいどこにきたのかしらと不安しいっぱいだ。イミグレーションのカウンターもできたばかりらしくものすごくきれい。 しかも、結構やはりイギリスということでうるさい。代わりに、税関はまったく うるさくない。ジェットリンクのカウンターで、ヒースローまでの、チケットがなん と22ポンドもする。
 このお金は自分で出すのお?悪い予感通り、すごく遠いみたい。しかもバスが1時間後、と「うことは、また夢にまで見たヒースロー内「キャビアハウス」の個人的恒例的打ち上げの時間がない。もしかすると、4時半の飛行機に間に合わない?  回りの人に、しつこく、自分の行き先を尋ねるおばあさん。どこにでもこういう 人はいる。
  1時間半たち、やっとバスがきた。それまで、半ズボンの足と手の露出部分を容赦なく、細かい、葉虫みたいな黒いやつ、きっと麦畑から、大量に飛んできた のだろう。 これが多く、閉口する。
 腹が減ったので、さっきの、とっておいた、UKAIRサンドをほおばる。これは、チ ーズ入りのパンに、ハムと、野菜を入れ特に、ピーマンがなかなかに旅愁をさそう 。でも自動販売機しかない、待ち合わせ場所の自動販売機は全部売り切れ。しょうがないから、何も飲み物なしに、これを飲みくだす。
 このバスの運転手が どうしようもない朴念仁。自分のやる方法以外全くうけつけず、しかもけんかごしみ たいに、頭がかたく、一人一人と荷物を入れる入れないでやりあっており、しまいに どんどん時間は経っていく。いったい、どうするのお、時間ないんだから。そんなき もちがつのりつつ、まTまた遅れて出発、ヒースローまでは1時間半とあり、しかも、 それはオンタイムでの時間に違いがなく、これは。もしかするとぎりぎりかもしれない。