「英国生活 ム−ル貝を食す 料理学校のレストラン 」

 Date: 98-07-11 )
 英国生活 ム−ル貝を食す
 今取材で、ロンドンにきています。当地は日本と違って湿気が全くと言っていい程なく しかも20度と寒いくらいです。
  コベントガーデンのオペラにいったら、改装中でした。面白いことに、中身が全部引っ剥がされていて、中の構造が丸見え状態。あの伝統的な 建物は完全リニューアルされるみたいです。中のフレームの所を見ると、枠だけ今オペラ劇場ってな感じで、面白かったです。
  そうそうそのあと、入ったベルギー料理のチェーン店 BELGOは 、日本で言うならピザハットみたいな気軽な店なのですが、造作がかわっていて、近未来映画に出てくるような金属の廊下、地階に料理場がみえ、客は長蛇の列、刑務所の監視のようなごっつい案内係に誘導され、30分後にブリキの大きなエレベーターにのります。そして、案内されたところは、超ムラサキ、北の家族(古いか?)のようなすしずめ状 態。 ここの売りはなんといっても修道服をきたウェイターとマッスルつまりは、なんといったかムール貝でした。
  シメイをのんで、トマトスープと、バケツ一杯のムール貝をとにかくたべつづけました。もしかすると、この手の店は日本でも流行るかもしれませんね?

  7月10日   野村和寿(チェロ) Date: 98-07-12
 
英国生活2 料理学校のレストラン ロンドンから2便です。
  ロンドンの北テームズ河を上がったところにある THE BUTLERS WHARF BUILDINGは、日本で言えば大阪阿倍野の辻調理師学校のような所で、コンラン卿というデザイナーが経営しています。 コンランショップはデザイナーズ・ブランドで、西新宿にもあるみたいです。ただし レストランはまだ 日本にはないみたいですが、簡単に言うとここの生徒たちが料理を作って出すのが CHOP HOUSEです。
 ここが、一番ランク下の生徒たちの店。生徒たちが真剣につくり、ギャルソンからなにからみんな生徒、隣にはもう少しランク上のレストラン、そこには、この間、クリントンもきたそうで、主人はハバナタバコの大きなトランクケースを彼に全部渡して、選んでくれと いっ た とのこと。もしかすると、キューバ問題へのいやみだったのかも。
 イギリスの料理というと、まずいので有名だったのですが、ずいぶん最近は様変わりを見せています。市場に近いので、新鮮な魚介類を入手し、シーフードは、カキ やハドックなど、相当なおいしさで、もしも日本でもこれだったら、充分、流行すると思いました。
  面白かったのはここのまかない飯に並んでいる、料理人達。日本のご飯に、デミグラソースみたいのをかけて、チキンがあったのですが、これがまた、うまそうでした。 ぼくらは、ものすごくいっぱいの海老のむしたのと、カキ、それにフィッシュ&チッ プス、それにロゼのワイン、そして、たっぷりのチーズと、たっぷりのデザート(当地では、 デザートのこ とをプディングといいます。)   昔ここでも話題になったプディングですが、ものすごく濃いグランベリーで似たものすごく甘いプディングが人気でした。つまりは、あまり煮すぎるということがなくなった。極端な味付けがなくなった。という感じ。
  料理の現場 をのぞいたら、本日のディナーを1つ1つさして、ギャルソンたちへのレクチャーが 始まったところでした。もしも生徒達が個々でいい成績をえられれば、コンラン卿の経営するお店で働 けるので真剣です。
  イギリスの新しいデザイナーの流れとともに、食事もおいしくなったというのが実感でした。  明日は取材で、アビイロードスタジオの第1スタジオで、フィルハーモニア管弦楽団ホルストの惑星の録音を取材しにいきます。では。