*パリフォト便り・ノート*

 そちらはすっかり春のようですね。こちらは、先週くらいから、 急速に暖かくなり、花がにぎやかに咲いています。いきなり、 マロニエの花の咲く季節になりました。

 こちらでも櫻や木蓮はありますが、季節を告げるだけの力はありません。 マロニエは、まさにそのためにあるようにさえ見えます。至る所で、アパートの6〜7階まで届くほどの巨木が1〜2週間のうちに緑を 吹いたかと思うと、クリスマスツリーをいっぱいに飾るように、大きな 葡萄の房を逆さにしたような花の鈴を一面につけます。その堂々とした様は、白い雲が気持ちよく流れる大きな青い空によくマッチします。まさに、マロニエは季節を告げるファンファーレを鳴らしているのでしょう。

 オフィスの界隈には、数百メートルに渡って、マロニエの並木道があります。 両側は、百年以上前に建てられたと思われるアパルトマンが並び、重厚感 あふれる街並みをつくっています。

 マロニエの花は、アイボリーフーシャピンクの2種類があるようです。 巨木ではアイボリーしか見ませんが、中ぐらいの大きさまでの木だと、 ピンクの花も沢山見ます。図に乗ってアップを添付しました(^^;。高いと ころに咲いているので、なかなか写真に収めるのは難しいです。

 FinPix600には光学ズームがついていて結構役に立ちます。 接写でも30cm位までしか寄れませんので、適宜ズーム を使います。粘土の象の写真もそうしてとりました。 フォーカスは自動です。

 ちなみに、マロニエの木は、パリを見下ろすムードンの公園のものです。この公園の発祥は15世紀に遡り、当時領主 の館がたっていたところ。16世紀に、ときの大蔵卿を努めた侯爵が巨費 を投じて城館と庭を改造、造成したとのこと。城館はのこっていませんが、 パリ天文台が1876年にここに立てられ、今でも使われています。 我が家から10キロほど。バルコニーからはこの天文台を見ることができます。

 オランダのチューリップ(アップ)は、富士 FinePix600zで撮影したもの。アップはマクロで写してます。チューリップ畑は、ミノルタで撮った写真をスキャンしたものです。残念ながら、天気が良くなく、なんとか雨は避けられたという状況でした。 それでも、チューリップの色がとても鮮やかに見えたので、写真にしました。ちょっと残念!

 どさくさに紛れて象の写真が入っていたでしょう? 娘が作ったものです。学校で美術 の先生がとても誉めてくれたので娘も嬉しかったようです。普段描いている絵からは想像できないほど描写力があるように思えます。大人が狙っても出ないような味わいがあるようにも思えますけど・・ 親ばかにつき合わせてすみません。<(_ _)>