花の季節にはまだ遠いが、ハナミズキの枝では、その芽が囁くようにキラキラと瞬く。 信号待ちの運転席から垣間見る、そんな街の様子は、去りゆく季節の中に、来る季節が混じり始め、五感を優しく叩いて心地よい。 沢山の人と車の通う東京の街路樹にも、光の春がやって来た。