よそ見の一瞬は、一旦は仕舞われた。
 仕舞ったそれを広げてみたら、
 密やかな旋律が聞こえ始めた。
 耳と目を澄ますと、風のような和音の響きも流れてきた。
 何故、よそ見をしたのか・・・
 無言歌が聞こえていたのだね。

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