空高くそびえる都会の煙突よ。
 お伽話の豆の蔓、あるいはバベルの塔の如く、
 天まで届かんとするのが、お前の望みではないのでしょう。
 梅雨の晴れ間の青空は、気持ちよく、
 そして思いの外低かった。
 その空と、一緒になれるような気がしたのだよね。

139
   
140
<



All Rights Reserved. Copyright (c) Satoshi Shimada 2004