優れた写真は言葉を超え、人に訴えかける力を持っています。
「写真に文章は要らない」という命題が、真か偽かと問われれば、それは真だ、と答えるのが、写真というものに対する礼儀でありましょう。
しかし、写真はそれを見る人に語りかけます。時には疑いようのない事実を、時には真実と見紛う夢を・・・。そして写真の数だけ、見る人の数だけ、物語りがあるのだと私は思っています。
そんな訳で、自分の写真の最初の鑑賞者でもある私は、どうしてもその何かの一つを語りたくなってしまうのです。作品のタイトル「Be silent」は、そんな自分に向けて「静かになさい」とささやいた揶揄が、その由縁です。
作品は、2003年10月から当WEBサイトにおいて、写真と文章を交互に、日替わりでほぼ一年間の連載をしたものです。
撮影には、WEBサイトで日々連載するという性質上、銀塩アナログに比べ、デジタル処理の速さと作業性とに優れたデジタルカメラを使用しました。
また、その機種については、携帯やスナップ、速写性に優れたコンシューマ用のコンパクトタイプ(400万画素・3倍ズーム機)を使用しました。
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