Opus.18
Terminal 終着駅 今となっては、官民の唱和と共に、リサイクルという「常識」に成り下がって復活したが、かつては、慎ましく賢いたしなみとして存在したモノとの付き合い。そのたしなみを忘れさせるのに充分な豊かさを、トントン拍子に味わうことのできた高度成長期、その島は生まれた。綿思わせる雲の棚引く青空に向かって伸びる、オブジェの様なその塔は、かつて己の醜さを見せられたかのようなショックを味わった、数々のゴミによって埋め立てられた夢の島、新江東清掃工場の煙突である。 |
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