Opus.26
flowers 花 その階段は二年ほど続けたコンサートが終わる度、名残惜しくも、心地よく眺めた帰路へと続く道。センスの良い琉球のガラス、焼き物が並べられた、落ち着いた木造りのその店、オーナーのOさんは故郷の沖縄と、そして地中海に面した欧州のとある国を、こよなく愛する人だ。その二つの「くに」をつなぐ架け橋になりたいと願い、Oさんは旅立つ。再会あるさよならの意、ARRIVEDERCIと名付けられたパーティー、僕も小振りの花束と一曲をはなむけに持参、そして、カチャーシーの輪が軽やかに渦巻き、皆が温かくなる頃、その歌で世に出た沖縄の女声が、アカペラで唱う。「・・・泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ〜」 |
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