Opus.37
A parking lot

駐車場

 雨がそぼ降るこの数日、どんよりとした露天の駐車場には、トレーラーに乗ったままの重機が控えめに咆哮し、曖昧な空間に置かれた不燃物のごみ袋はフロスティなオブジェとなって無邪気に人を欺く。相変わらず、都内の駐車場は高く、場所を選べば、六畳一間の住まいが借りられそうな額。いっそ、この「インパラ」の名に相応しい長身痩躯の米国製ステーションワゴンか、キングサイズのキャンピングカーにでも表札を掲げ、住民登録してみたくなるほど・・・(半笑)


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