はじまり
ぽつぽつと灯が点る。残照の届くものたちは、黒と濃いグレーの間で千の色を奏で、空と雲も又、藍と茜の間で千の糸を紡ぐ。家人と来客を迎える門灯、人の手を離れ、センサーなるものの与り知る家が増えたようだが、特に夏、その時の始まりは各々に感じたいものだ。 宵がやって来た。
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