金色屋社
山の赤とんぼ
ぼくのパンツ
積荷は夕焼け
今朝一会
雷雨は去り
夜汽車を待つ薔薇
きょうの少女
水面の秋
絵日記な君
栗鼠の食卓
雲ひとつ
月からこっそり
隣家の紅
古が浮かぶ
屋台の夕方
終電車
洛中の木綿漉し
千世の空
仏灯の点る町
駘蕩なり里山
マブシイにゃぁ
ある日のあの日
一人より二人
凛と輝く
青天に揺れ
野天で身を寄せ
ずうっと向こうの
待ってと言えず
雲行く谷間
恋慕幾何
紅も濡れて
手のひらにも思い出
泥水に日が注ぐ
ぐんぐんと伸び朝日受け
最後まで赤く
自分も居る朝
絵筆は紅葉
未明の雪に凍え
刑事の歩み
暮れの陽射し
師は走り子ら休む
むずかしい話し
師走の夕べ
ベストフレンズ
逃げる影法師
薄紅濃紅
森のブナ孤高
客は絶えても
瑞星は導き
死はまた生に
ニングルたちの舟
願いをキャッチ
散りしもの集い
生命の模様
出かければ梅の春
薄日の思い出
目眩急襲
大切な眺め
上の土笑った
流転の街
地から天へと
遠からず春
瑠璃の器に
西日が誘い
七丁目の閑話
図太く繊細な
付かず離れず
もういつつ
いつまでも
和の風情にやつき
気持ち良かろね
熱のない風邪
絶品の陽柔らか
母ちゃんの店
宝の如き青
来春また
畝に花びら
昔は伍長
セニョリータはにかむ
HOLA!
楽園の夢
目にも旨いぞ
そぉっと来た坊や
安らかな終章
繁茂の頃
所により雨または
傘にしとしと
青葉灯火
浮き雲の報せ
狼客竜神の趣
霧の中のバラ
落日好日
継ぎ接ぎ次々
銀の宵訪れ
野にも壁にも
此処に居たの
添い合いて森の床
鈍いお愛想
冷雨まだ微かに
持つべきは友
持つべきはフレンド
何処も彼処も旨い
印画紙交響
憂いと希望小匙一杯
たくさんの粒
渓流でユキノシタ
蟹まだ寝ぼけ
古屋の初夏
色1/2カップ
V型二気筒
浮き世の影
夏至近し
植物園の一休み
緑と黄色
すかさず晴れ間
選り好みはせず
抜けよ風なびけよ梢
夏日来ぬ
路上で一花
街の蝶々
降る雨と路が描く
朽ち葉も青葉も
持ち物履き物身に着ける物
長閑なパニック
繰り返しの箱
夕暮れの雫
霧雨の梅雨
雨滴が素敵
草化粧
小雨のその後
時計のない木陰
元気の見える窓
遠くて近い花
無くし物戻る頃
すやすや夏休み
照る照る銀の水
うちのお店をちょっと出て
テクチャーのご馳走
ろくぶて
水の空空の雲
森の葉泉の端
母と父待つ一休み
緑と橙
石よ水面を跳ねて行け
リンと着信壁見つめ
娘の髪飾り
景色を吸い込む
昼下がりの木陰
剣のような陽
目に潤いの静けさ
ざざっと一雨
メロディーほのかに
西の風1メートル
縷々と降り注ぐ
既に夏は行き
レンズは時に斜
入れ物たちの黄昏
敗走した舞台
黒き梢を仰げば
昨日から来た未来
陰影は誘う
宴を待つ
作り主のシナリオ
オアシスの白雲
       
The next

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