2000年2月17日 No.176

 土地の古老にきけば、小鮒釣りしかの川・・・であったそうだが、高度成長と引き替えに、いつしか無粋なフェンスに囲まれたどぶ川へと変貌、人とは疎遠になってしまった。失った何物かを思い出したのか、こうして蘇り、越冬の常連となったカルガモ、その手前にはセキレイの姿も見える、水温めば、オタマジャクシを狙う子どもらで賑わうことになる都会らしい清流の姿、寄り添う老樹が霞みの様に辺りを染める日も、そう遠くない。

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