1999年12月11日 No.134

 来客である。マンションにも隣家にも桜の木はない。風が強かった訳でもない、穏やかで暖かかった一日、桜の葉が二枚、午前中の低く強い日差しに透けていた。恐らく、隣接する南西側の大きなマンションの向こう、暗渠となった川沿いの桜並木からの訪問だろうが、赤みの強いその色合いは、やはり桜、春に劣らず魅力的だ。

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