2000年3月24日 No.202

 「石に枕し流れに漱(くちそそ)ぐ」−山水の地での隠遁生活を表す故事だが、晋の孫楚、「石に漱ぎ流れに枕す」と誤り、石では歯を磨き、流れでは耳を洗うのだと言い繕った。文豪・漱石の号の由来ともなったこの「漱石枕流」、こんなものがあれば、それも可能だったかも知れない(笑)。リストラで某大学に売却された、老舗百貨店の迎賓館・日本庭園、朝はまだ予報通り、雨上がりの強い日差しが暑さを感じさせるほどだった。

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